うっかりミスが多い生徒さん、テストなどで「家で解いてみるとちゃんと解ける」という生徒さん、いらっしゃいませんか。「家で解けるならいいだろう」と放置してませんか。
放置しておくと、いつまでもそれで終わってしまい、点数があがりません。そういう生徒さんの問題冊子を見ると、あちこちに筆算が散在しており、何をどう解いたか、全く解りません。
これでは、解いている生徒さん自身も何をやってるのか、途中でわからくなっているはずです。そんなことをしているうちに問題文の内容も忘れ、誤答をしてしまうのです。
特に
麻布中学は途中式や図を書かせる答案用紙になっています
ので、まず、
問題文の内容に沿って図を書きます。
解法がわかったら、
できるだけ、回答が出せる1つの式を書いて、計算する
ようにしましょう。
A+B=C、C÷D=E、・・・・と細切れで式を書いていると何を出しているのかわからなくなるだけではなく、計算の仕方を工夫することによって計算間違いを防ぐこともできません。
“場合の数”、“規則性”では安易に解説を見て、解説に「大きく3つに場合分けをし、その1つが12通りだから、12×3=36(通り)」と書いてあり、これを単に覚えて解きなおしをする生徒さんがいますが、全く意味がありません。
“場合の数”、“規則性”は労を惜しまず書き出すこと!
です。この時期は計算や簡単な解き方に頼らず、全て書き出しましょう。自分で書き出すことによって、パターンやルールが見えてきます。
難関校であれば簡単な計算で答が出せる問題は少なく、自分で書き出しルールを見つけ、答を出す問題が多くなっています。この時期に自分で書き出す習慣を身につければ、6年生になってからルールの見つけ方や答えの出し方が格段に早くなります。
この点は保護者の方もよく理解されているのですが、「言っても聞かないんです、うちの子は。先生からビシッと言ってやってください!」とよくお願いされます(笑)。
当たり前のことばかりで恐縮なのですが、あまりできていないようです。授業はその場で7割程度は理解しないと、家庭学習や宿題に非常に時間がかかってしまいます。特に6年生になるとやることも多く、復習のみに時間を使っていられません。
ただ単に板書をノートにうつしているだけで授業が終わってしまい、「家に帰って理解すればいいや」と思っていると、学力はあがりません、できるだけ早い段階に、授業を聞き、理解する習慣をつけてください。
毎週の授業の復習は勿論ですが、それだけではなく、定着度を上げるために、5年生前半は1ヶ月前に学習した単元の復習をしてください。5年生後半は1ヶ月前の復習と前半の復習を計画を立てて実施してください。
復習は、生徒さんの学力や時間に合わせて、テキストの例題
のみ、基本問題のみ、練習問題のみなどレベルを絞って実施
してください。そのため、テキストに解法や答を書き込まず、必ずノートに書いて、何度も復習できるようにしておきましょう。
単元を区切った確認テストを実施している塾が多いと思いますが、このテストをもう一度解いてみたり、できなかった問題をストックしておいて解くだけでもいい復習になります。
「まだ、5年生だから」とおっしゃる保護者の方がいますが、5年生で上記の学習週間をつけておけば、6年生になってから問題演習に力を集中することができます。是非実践してみてください。