次は、上の図を離れ、「水に関すること」で日ごろ目にしている不思議なことを挙げて、単元を越えた広い知識や理解力をつけましょう。水と似たものと比較することも重要です。両者の違いをはっきりさせることで理解が深まるのです。
・水のとけてる状態とはどういう状態か
・水にとけてるとなぜ、どこも同じ濃さなのか
・水にとけるものととけないものがあるのはどうしてか
・暑い日に水をまくのはどうしてか
・水たまりはなくなるのに、なぜ、湖や海の水はなくならないのか
・氷はどうして水に浮くのか
・雲はどうして浮いているのか
・雨はどうして降ってくるのか
・雲はどうしてできるのか
・食塩水を凍らすとどうなるのか
・結露とは
・冷たいジュースを入れたコップの外側につく水滴はどこからきたのか
・人間が一日に飲む水の量は
・シャーベットとアイスクリームの違いは
とあげればきりがないくらいあげることができます。こうすると、気象や天候、浮力などにも広がります。調べてゆけば、飽和水蒸気量、湿度、水の循環、比重などに触れることができるでしょう。さらには地球環境問題にもつながってゆきます。
疑問をもったら、まずは自分で考え、自分で調べることが重要です。
水の性質を理解する
↓
水に関する身の回りの現象を理解する
↓
水の性質を利用したものを知る
このようにしてはじめて“水”を理解することができます。
水を利用したものに何があるでしょう。
・圧力鍋
・電子レンジ
・炊飯器
・洗濯機
・氷蓄熱
・蒸気機関
・水力発電
・火力発電
・原子力発電
などなどもっとありますし、水ではありませんが、液体→気体(気化熱)、気体→液体(凝縮熱)を利用したもの(ヒートポンプ)としては、冷蔵庫、冷凍庫、冷房、暖房、給湯器などがあります。
おぼえる時は、
・その機器の目的は何か
・特徴はどんな点か
・しくみはどうなっているのか
・材料は何か
・どうやって作られているか
をおさえておくといいでしょう。
このような姿勢で学習することで
・疑問点を見つけ出す能力
・自分で考え、答を出す能力
・自分で調べて理解する能力
・本質的に理解する能力
・理解したことを活用する能力
・広く生きた知識の習得
が身につきます。どれも麻布中学受験には欠かせない能力です。