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理科の合否を分けた一題

麻布中入試対策・理科の合否を分けた一題(2012年度)(3ページ目)

問6 ここが今年度でいちばん難しい問題です。すぐに解法が思いつけば問題ありませんが、普通はいったんとばして、後でじっくり考えたほうがよい問題です。

まずは大人の基準濃度を適当に決めます。
3%としましょう。乳児はその3分の1の1%になります。
大人 3%
乳児 1%   これを超えないようにすればよい、という問題です。

今、大人の基準濃度の半分、1.5%の水が1000gあります。
これでは乳児には濃すぎるので、大人用の水から純粋な水のみを移動させて、薄めよう、というわけです。

左側には300g入っていますからこの中に放射性物質は

0.015×300=4.5g

入っています。

乳児は1%以下にしなければいけませんから、左側全体の重さを

4.5÷0.01=450

450g以上にしなければなりません。

よって移動させる水は

450-300=150g

以上、となります。

さて、水が移動すると、右側の放射性物質の濃度はどんどん高くなります。
これが3%以上になっては、今度は大人も飲めなくなってしまいます。

右側に入っている水は700gですから、放射性物質は

0.015×700=10.5g

これが3%以下になっていなくてはいけませんので、

10.5÷0.03=350g

全体の重さが350g以上になっていなくてはいけません。
はじめは700gですから、移動させてよい水の限界は
700-350=350g
となります。
よって
「150gから350gまで」

難易度分類
[1]
問1A 問2①A②B③B④B⑤A⑥A
問3B 問4 1つ目A 2つ目C
[2]
問1A 問2 方法A 理由B 問3B 問4A
問5B 問6C
[3]
問1A 問2B 問3A 問4A 問5①B②B 問6A
問7A 問8B
[4]
問1A 問2B 問3①A②A 問4A 問5C 問6A 問7B 問8B 問9B

A:麻布を目指すなら必ず得点したい問題
B:着眼点や解法、また詳しい知識により正答率・かかる時間に差がつく問題
C:難。いったんとばすべき問題

『理科の合否を分けた一題(2012年度)』 >> 1 2 3
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