まず麻布中志望者は語彙力強化を図る。
デイリーチェツクテストでは、毎回90点以上とれるようにしよう。
さらに6年時に扱う「漢字の要」もしっかり学習しておこう。
そのほかに、言葉力1200(学研)など市販のテキストで語彙を豊富にしておこう。
特に心情語の語彙は増やしておくことが肝要。
ここでは土曜日の志望校別特訓、GS特訓と夏期志望校別、SS特訓を分けて考える。
土曜日の志望校別特訓とGS特訓
ここで使用される麻布中に必ずしも特化した教材ではないが、
記述が多い教材を使用することで、必然的に麻布中の過去問を扱うケースが増える。
これを利用しない手はないので、しっかり取り組もう。さらに、復習もしっかり行うこと。
その際、単純に間違い直しをするのではなく、解答に至るまでのプロセスを図式化して
復習すると、論理的プロセスが目に見えてわかるので、理解が深まる。
(私もこのやり方で復習させている。意外と成績に関係なくできるものである。)
復習の例
夏期志望校別、SS特訓
麻布中に特化した問題(サピックスオープンの過去問など)を扱うので、しっかり復習する。
★ただし、麻布中単独のコースでないと違う教材を扱う場合があるので注意。
★授業を受ける際には、心情の変化のまとめ方や考え方、文章の背景に描かれた主題の導き方、
自立をテーマにした文章が多く扱われていることなどをしっかり学んでいこう。
また、麻布中の特徴である設問のつながりを意識した解き方もマスターしていこう。
(テキストに書き込んでおくとよい。)
解き方は時期別学習法を参考に。
サピックスの場合、5年のテキストから麻布で使用された題材を扱うので、
麻布中志望者はしっかり復習すべき。復習の仕方は、上記を参考に。
ただし、よほど学力がないとテキスト問題を全部学習することはできないので、
テキスト問題は授業で扱った問題の間違い直しと、最後に出題される心情の変化や出題を問う
問題に取り組むというふうに、問題の取捨選択しながら学習量の調整をして復習しよう。
記述問題で大切なのは、あくまでも学習の質を高めることである。
サピックスのテキスト問題自体がきつい場合は、
時期別学習法で挙げた学習法を参考にして、個々に強化していこう。
またαレベルでも国語(とくに記述)が苦手な生徒も同様である。
なぜなら、サピックスの場合、どうしても算数中心の学習になりがちなので、
しっかり国語の学習量をキープしておかないと、
高度な麻布中の問題に対応できなくなるからだ。
残念ながら、サピックスの国語のテキストは体系的ではなく、難易度もバラバラであるうえに、
解説も状況説明ばかりで自力で学習できるように作られていない。
根拠の探し方すら載っていないので、そもそも自宅で論理的に考えられない。
さらに記述問題ばかりなので、授業で扱う問題量が絶対的に少ない。
中位クラス以下の場合は、記述問題ばかりで難易度が高いため、下手をすれば
穴埋め問題でごまかされたり、最後の心情の変化を問う問題は割愛される危険性がある。
そうなると、なおさら自宅学習でカバーすることが出来なくなる。
このような負の連鎖にはまらないためにも、
5年時から国語の学習量を意識して、増やしておこう。
できれば、5年時から個々に対策を練っておいた方が余裕をもって
志望校対策に専念できるので、お薦めだ。
是非、時期別学習法を参考に学習していただきたい。
公開テストは、学校別サピックスオープンを受験するのは当然だが、
四谷大塚の学校別テスト、早稲田アカデミーのプレオープン模試などもあるので、
データを集めるために受験するのも一つの方法である。
マンスリー、組分けテストは、
漢字や知識、さらに物語文の問題の正答率をチェックしよう。
また心情の変化を問う記述問題には積極的にチャレンジし、しっかり復習しておこう。
余談だが、麻布中志望の場合、コースレベルは2番手ブロックでも十分だろう。
特に、サピックスは算数が出来る生徒がトップコースにいることが多いので、
麻布の傾向から考えて、α1にいなくても合格する可能性は高い。
(これは桜蔭などの女子御三家、駒場東邦、最近の開成にも言えることだが。)
時期としては、夏以降。やり方は、時期別学習法を参考にする。
逆に、有名中の過去問をむやみに解くことはあまり奨めない。