A…易しい(浅野中合格を目指すなら確実に正解すべきレベル)
B…標準的(ややまぎわらしいが落とせないレベル、ここで差がつく問題)
C…難しい(受験者の大半ができないため差はつかない問題)
問1 | (1)知識 A (2)知識 A (3)知識 A (4)知識 A (5)知識 A (6)知識 A (7)知識 A |
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問2 | 知識 B |
問3 | 知識 B |
問4 | 知識 B |
問5 | 知識 A |
問6 | 知識 A |
問7 | 知識 A |
問8 | 知識 A |
問9 | 知識 A |
問10 | 知識 A |
問1 | 知識 A |
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問2 | 知識 A |
問3 | 資料の読み取り A |
問4 | (1)知識 A (2)地図の読み取り C |
問5 | 資料の読み取り B |
問6 | 知識 A |
問7 | 知識 A |
問8 | 知識 A |
問9 | 資料の読み取り C |
問10 | 資料の読み取り C |
問11 | 資料の読み取り C |
3 公民
問1 | 知識 A |
---|---|
問2 | 考える記号 A |
問3 | 考える記号+知識 A |
問4 | 知識 A |
問5 | 考える記号 B(合否を分けた一題) |
問6 | 知識 A |
問7 | 読解 A |
問8 | 知識 A |
問9 | 知識 B |
問10 | 考える記号 A |
設問 | 資料の読み取り B |
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2016年度の浅野中の社会は大問4題で、最後の一題が資料を読み取り、記述をするという例年通りの出題でした。大問1の歴史は全て知識問題で平易な問題がほとんどでした。しかし、文章中の穴埋め問題があるため問題を読まなければならず、時間がかかったかもしれません。地理に関しては地図の読み取り、資料の読み取りが非常に難しく、差がつかないと思われます。公民に関しては、あまり文章を読む必要はありませんが、塾で習う内容ではない、考える問題が出題されていました。
(1)知識A(漢倭奴国王)
易しい問題です。
ちなみに発見したのは、甚兵衛という農民です。
(2)知識A(新羅)
易しい問題です。
朝鮮半島の地図で新羅、百済、高句麗の場所をしっかりと確認してください。百済は日本に仏教を伝えた国として出題されます。
(3)知識A(大宰府)
易しい問題です。
菅原道真が大宰府に左遷されたことはあまりにも有名です。
ただ、大宰府の漢字に気を付けてください。太宰府市ですが、大宰府です。
(4)知識A(東大寺)
易しい問題です。
国分寺の総本山は聖武天皇が建立した東大寺です。
(5)知識A(石塁)
易しい問題です。
文永の役の後に設置されたのは石塁です。
1281年の弘安の役で元の侵入を食い止めるのに大変役に立ちました。
(6)知識A(イエズス)
易しい問題です。
キリスト教を日本に最初に伝えたと言われているのがイエズス会のスペイン人、フランシスコ・ザビエルです。
(7)知識A(オランダ)
易しい問題です。
出島には30人程度のオランダ人が居住していました。
知識B(エ)
弥生時代に稲作は広まりましたが、沖縄と北海道には伝わっていませんでした。
知識B(う)
吉野ケ里遺跡が大規模な環濠集落ということは知識として持っているはずですが、環濠の意味まで考えていた受験生は多くないはずです。
弥生時代になり、稲作中心の生活になると、富の蓄積が可能になり、貧富の差が生まれ、争いが起こるということと結びつけて覚えてください。
知識B(い)
奴国の王が後漢に使者を送った目的まで知っていた受験生は多くないはずです。
光武帝に奴国の王としての地位を認めてもらい、周辺の国に対し、優位な立場に立つためでした。
知識A(う)
易しい問題です。
645年の大化の改新から天智天皇の跡継ぎ争いである672年の壬申の乱まで、天智天皇が政権を握っていました。
天智天皇は中大兄皇子が即位した後の呼び方です。
知識A(あ)
易しい問題です。
中央政界の政争に敗れて、大宰府に流されたのは菅原道真であることは、どの受験生も知っていることです。
また、藤原道長は摂関政治の全盛の時代の人物なので、菅原道真よりもかなり、あとに登場する人物です。
藤原時平を知らなくても、選択肢あを自信を持って答えたいところです。
知識A(う、え)
易しい問題です。
最澄の天台宗、空海の真言宗は平安時代の仏教です。
また、仏教の力で国を治めようとしているのに寺院が政治に口出しをしないはずがありません。かなり口出しをしてきました。
選択肢あ、選択肢い、を知らなくても選択肢う、選択肢え、を選べるはずです。
知識A(キリシタン大名)
易しい問題です。
キリシタン大名として、大友宗麟、高山右近、有馬晴信などがいました。
知識B(い)
鎖国がされていたとき日本の外国との4つの窓口はしっておきたいところです。
長崎では、唐人屋敷で清、出島でオランダと交易をしていました。
対馬藩は、宗氏が朝鮮との仲立ちをして釜山で交易をしていました。
薩摩藩は、琉球王国を通じて清と交易をしていました。
松前藩は、アイヌと交易をし、海産物などを手に入れていました。
選択肢いが明らかに間違えています。
知識A(A宋、B明、C清)
易しい問題です。
中国の変遷については、日本の時代ごとに覚えておく必要があります。
知識A(え)
易しい問題です。
人口だけで判断できます。
人口が日本の2.6倍の国はアメリカ、1.6倍の国はブラジルです。
知識A(あ)
易しい問題です。
国際連合加盟国数が193か国であることから上位3分の1といえます。(外務省によると世界の国の数は196か国です。)
日本の国土面積は38万㎢です。450÷38=約12です。
資料の読み取りA(あ)
易しい問題です。
1970年のグラフの面積と2010年のグラフの面積だと明らかに2010年の面積が大きいと分かるはずです。
(1)知識A(あ)
易しい問題です。
「津軽」といっているのですから、青森です。
(2)地図の読み取りC(う)
地図からの読み取りは厳しい問題です。
青森に地熱発電所はありません。
資料の読み取りB(う)
真夏日と熱帯夜が年間の約3分の1ある選択肢イが那覇であると判断できます。
猛暑日も、真冬日もある選択肢アが盆地である長野だと判断できます。盆地は寒暖の差が激しい地形です。
選択肢ウと選択肢エを比べると、真夏日が少なく、冬日が多い選択肢エが仙台と判断できます。
よって、選択肢ウが東京になります。
知識A(い)
2011年3月11日の東日本大震災と考えた受験生もいたと思われます。東日本大震災の死者・行方不明者は約22000人です。津波による被害がもっとも大きかった震災です。
しかし、1923年9月1日の関東大震災による死者・行方不明者は10万5000人です。火災による被害が最も大きかった震災です。
知識A(う)
易しい問題です。
こういった水害を「都市型水害」といい、世界中の大都市で起こっています。
知識A(い)
上位5位までの県をあげていますが、上位4、5位は年によって変動することが多いので、上位3位までをしっかり覚えておきましょう。
選択肢あは、長野、茨城、群馬があるのでレタスです。
選択肢いは、北海道、佐賀、兵庫があるのでたまねぎです。
選択肢うは、北海道、長崎、鹿児島があるのでばれいしょ(じゃがいも)です。茨城、千葉も入っていますが、茨城は1.7%、千葉は1.2%にすぎませんが、北海道は78%です。
選択肢えは、茨城、宮崎、高知があるのでピーマンです。
資料の読み取りC(え)
世界中に散らばっていることから、自動車工場だと思われます。
資料の読み取りC(か)
電源別発電電力量の推移のグラフは馴染みがないと思います。
aは、1970年は0ですが、近年徐々に増えているので、LNGだと判断できたかもしれません。
bとcは入れ替わるようになっているので、石油に頼り過ぎていた政策を転換したと判断できるかもしれません。
資料の読み取りC(え)
日本とほとんど同じ形の折れ線aがアメリカと判断できるかもしれません。折れ線cが現在の世界1位の輸出国なので中国と判断できます。
知識A(条例)
易しい問題です。
地方公共団体の議会が、憲法や法律の範囲内で制定する決まりのことを条例といいます。
「憲法と法律の範囲内で制定する」とは、どういうことでしょうか。
たとえば、刑法という法律には235条に窃盗罪という犯罪について書かれていますが、その刑罰は懲役10年以下となっています。
にも関わらず、条例で、「人のものを盗んだら死刑にする」と定めることが出来ないということです。
考える記号A(い)
車社会が進展は、宅配サービスが生まれる背景とは言えません。
考える記号+知識A(あ)
20歳未満の者による投票が諸外国に先駆けているとは言えません。また、高齢者の意見を反映させるのに選挙年齢を引き下げるわけがありません。若者と高齢者の「一票の格差」が問題となったことはありません。
知識A(え)
易しい問題です。
コンビニエンスストアに行ったことがあれば、必ず分かるはずです。
考える記号B(合否を分けた一題で扱います)
知識A(健康で文化的な最低限度の生活)
日本国憲法の中で、中学受験でもっとも出題されるのが、25条の生存権です。必ず目を通してください。
読解A(お)
易しい問題です。
簡単な国語の問題です。DとFが容易に判断できるので、Eの知識は必要ありません。
知識A(三権分立)
立法権、行政権、司法権をそれぞれ、国会、内閣、裁判所に分担させる仕組みです。モンテスキューが著した「法の精神」も押さえておいてください。
知識B(あ)
財務省が消費税増税の理由を発表しています。
今後、少子高齢化により、現役世代が急なスピードで減っていく一方で、高齢者は増えていきます。社会保険料など、現役世代の負担が既に年々高まりつつある中で、社会保障財源のために所得税や法人税の引上げを行えば、一層現役世代に負担が集中することとなります。特定の者に負担が集中せず、高齢者を含めて国民全体で広く負担する消費税が、高齢化社会における社会保障の財源にふさわしいと考えられます。
(財務省のホームページから抜粋)
考える記号A(う)
易しい問題です。
「地域社会に密着した」となっているのに、「全国均一の品ぞろえ」は明らかに矛盾しています。
プライベートブランド商品は要するに新商品です。既存のメーカーの商品を置いておくように商品をおいていても、消費者は知らないものに手を伸ばしません。
新商品であるかぎり、商品に対する広告や宣伝を行わなければ、売れません。
浅野受験生であるならば、気付いてほしい問題でした。