4年生までは、1単元ずつの学習でしたが、5年生からは1つの授業で2単元を習得することになります。学習相談で一番多いのがこの変遷時期に学習ペースを崩してしまうというパターンです。1週間でやらなくてはいけないことが2倍になり、どのように2つの単元を頭に入れていくのか、そのスケジュールをきちんと立てることが大切です。春休みに入ってしまうとまた本来の学校のある時の勉強スケジュールと変わってしまうので、なるべく早めに遅くともGWまでには自分の学習スタイルを確立できるように心がけてください。
内容については、5年の「上」はさほど難しくはないですが、立体、表面積などの計算問題をミスなくできるようにしておくことが浅野を受ける生徒にとっては重要になってきます。5年の「下」に入ると更に比の基本がでてきます。まずこの基本の段階できちんと連比、逆比を使いこなせるようにしておきましょう。
テキスト別
① 『予習シリーズ』例題をまず読んで解法を理解してから、基本問題を解きましょう。基本が簡単だと感じる人は、練習問題に取り組んでみてください。ただ、練習問題でかなり高度な問題もあるのでドクターでは、取捨選択して解いてもらいます。また、例題で☆印がついているものは、解法が納得できればよいですが、もしできない場合は無理して覚えようとしないことです。今後6年になってまた出てくる問題なので、保留にしておいてもよいでしょう。
② 『演習問題集』基本編、標準編、応用編があります。浅野を志望する生徒は、標準編はできて欲しい問題です。標準編は『予習シリーズ』の基本問題、練習問題に匹敵するレベルなので、ほとんど内容に変化はありません。それであるならば、応用編を解き、cテスト、sテストに対応できるようにしておいた方がよいでしょう。大事なのは、応用問題でも、基本の何を使って解いているのかを常に考えながら解くことです。応用だからと言ってまったく習ってない考え方を使っているわけではないのでそのあたりをきちんと認識しながら使うのであれば有効です。
③ 『週例テスト』自分にあったコースを選択し解きましょう。浅野を志望する生徒は特にc問題の後半、s問題の計算はきちんと解けるようにしましょう。
5年生の時とは違い、6年生になると、比を扱う問題が増え、比が苦手な生徒は苦戦する
問題ばかりとなります。初めにでてくるのが、「面積と比」、こちらはまだ図形が得意であればすんなり入ってくるようですが、次に出てくる「速さと比」でノックアウトされる生徒が多いです。どちらの単元も浅野中では頻出問題となるので、基本を確実に自分のものにしたらそのあとは記述対策として、式がきちんと書けるのか、式の意味を説明できるのかということを念頭に応用問題に取り組むことをお勧めします。
夏期講習中は、今までの総おさらいをすることになります。総復習に適しているテキスト『4科のまとめ』を利用して、各単元のポイントを頭に整理して入れていきましょう。さらに、スピードアップのための練習にも最適です。夏休み中に2巡してください。1巡目は、20日くらいで50単元を終わらせましょう。2巡目は夏休み残りの25日で1回目に間違えた問題をもう一度何も見ないでできるかやってみてください。できなかったところは、✓をいれておいてなぜできなかったのか、計算ミスでできなかったのか、できなかったことの分析をしましょう。そうやって自分の弱点を夏休みに知って、9月以降その弱点補強に力を注ぐというのがベストなやり方です。
浅野志望の生徒にとって必要なのは、基本問題をいかに早く正確に解くかということです。『4科のまとめ』を引き続き利用してもいいですが、新演習から出ている『コンプリーション』も単元ごとに問題が構成されており、『4科のまとめ』より問題数も多いのでさらに上のレベルの練習としてよいでしょう。市販の問題集も最近たくさん出ており良いものもありますが、手当たり次第やるのはあまりお勧めしません。もし迷っている問題集などがあれば担当の講師に相談した方がよいでしょう。
それよりも、やった問題でいいので、完璧にできるまで解き直しをするということが効果的です。しかも、そんなに時間はもう残されていません。過去問もありますし、テストも各塾で毎月行われます。その中ですべてをやろうとして消化不良を起こすと、自分を追い込んでしまうだけなので、何をしなくてはいけないのか、そこを整理することも必要です。また、浅野中の頻出単元、「規則性」「場合分け」「場合分けと関連した図形問題」などは、過去問+αの問題演習が必要です。