1 | 問1 A 問2 ア:B イ:B 問3 C 問4 B 問5 A 問6 C 問7 B 問8 B 問9 A 問10 A |
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2 | 問1 A 問2 B 問3 A 問4 A 問5 B |
3 | 問1 A 問2 B |
4 | 問1 A 問2 A |
5 | 問1 A 問2 B 問3 A 問4 A |
6 | 問 A |
A:易しい(青山学院中等部への合格を目指すなら確実に正解すべきレベル)
B:標準的(ややまぎわらしいが落とせないレベル、ここで差がつく問題)
C:難しい(受験者の大半ができないため差はつかない問題)
今年の出題も大問自体は多いものの、設問数はそこまで多くないという形式でした。史料・年表・写真・グラフなどが出るなど、多様な形式でしたので、転々と頭の切り替えをしていくことが求められています。また、設問の難易度に大きな差があり、「解くべき問題」と「解ききれない問題」との取捨選択が大切でしょう。時事問題に関しても他の中学校に比べて比率が高く、詳しく学んでおくことが大切です。そうすることで、取り切れない問題が減り、しっかりと合格点にのせられると思われます。総じて、青山学院中等部は過去問や学習の比重の置き方による対策が利きやすい学校ですので、受験生は入念に下準備をしておくと良いでしょう。
1990年代に起きたのはバブル経済の崩壊です。建設業などは、バブル経済でにわかに湧き上がる好景気の影響を受けましたが、バブル崩壊後は不況に追い込まれました。また、世界金融危機は2007年にアメリカの信用性の低い人向けのローン問題が起こり、無理な拡大再生産を繰り返した結果、悪影響が世界中に伝播しました。また、その影響からか、2008年にリーマンブラザーズが経営破綻を起こし、アメリカのワシントンで金融サミットが開催されました。
アは、ニューツーリズムは、環境庁のホームページによると、「ニューツーリズムとは、従来の物見遊山的な観光旅行に対して、これまで観光資源としては気付かれていなかったような地域固有の資源を新たに活用し、体験型・交流型の要素を取り入れた旅行の形態です。活用する観光資源に応じて、エコツーリズム、グリーンツーリズム、ヘルスツーリズム、産業観光等が挙げられ、旅行商品化の 際に地域の特性を活かしやすいことから、地域活性化につながるものと期待されています。観光庁では、地域の特性を生かし、多様化する旅行者のニーズに即した観光を 提供するニューツーリズムの振興を図っています。」とされています。また、近年訪日外国人が増加することで、インバウンド消費も活発になるのではないかということが考えられます。それに対応するものとしての注目も集めています。
イは、合否を分けた一題で扱います。
日本人の労働時間や有給休暇・法定祝日についての問題です。日本では以前、労働者の過労死が話題になるほど、労働事情には注目が集まりやすいです。今回の問題は難解であるため、あまり差にはならなかったでしょう。
Aは2013年の式年遷宮や、鳥居前町などのヒントから解答が出せたのではないでしょうか。Bはスキーのワールドカップの開催地であることやテレビドラマの舞台という言葉から、絞っていきましょう。ただし、難易度は高めであるため、これができなければ…というわけではありません。他の基礎基本の問題を仕上げましょう。
ナショナル・トラスト運動とは、「市民や企業から寄付を募って美しい自然や歴史的建造物などを買い取り、将来に引き継いでいく運動のこと。野生の生きものやその住みか、歴史的な価値のある文化財などを確実に守ることができる方法で、1895年に英国ではじまりました。日本でも埼玉県と東京都の間にある狭山丘陵、通称トトロの森などもトラスト取得地です。
問2の解説を参照してください。
2016年の訪日外国人が2400万人を越え、韓国・中国・台湾をだけで訪日が寄港人の約60%を占めています。彼らのインバウンド消費は約3.7兆円あります。
2017年に世界文化遺産に登録された、航海の守り神として知られている沖ノ島には「海の正倉院」と呼ばれるほどに、歴史的価値の高い文物が多くあります。また、沖ノ島には独特の習慣が多く女人禁制などがその一例です。
白神山地は1993年に世界自然遺産に登録されました。青森県と秋田県の県境に位置し、ブナの原生林がみられます。日本にある世界遺産はしっかりと自身の足を使って見に行ってみるのも良いでしょう。
日本には世界複合遺産はありません。紀伊山地の霊場と参詣道は、神道と仏教の神仏習合の習慣が残る貴重な世界文化遺産です。
国会が裁判所に対して行使する権利は、裁判官が不当な行いをはたらいたり、職務上の違反をしたりしたときに「弾劾裁判所を設置する」ということです。
「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法は、与党の参議院法務委員会での討論や採決を省略する「中間報告」で手続きを行いました。多くの受験生は見慣れない用語に戸惑うかもしれませんが、ここは「取りにくい問題」ですので、そこまでの差にならなかったと思われます。
Bの本文中に関税の引き下げだったり、EUと交渉していたりすることがわかるので、TPPが選べるはずです。これは、基本的な時事問題であり、青山学院中等部を受験するのであればしっかりと解答できてほしいものです。
これも基本的な時事問題ですので、確実に正答しておきましょう。また、核兵器廃絶キャンペーン(ICAN)が核兵器禁止条約への貢献によって、2017年にノーベル平和賞を受賞し、授与式はノルウェーのオスロで行われました。
日本は核兵器禁止条約には反対し、常任理事国は中国が棄権、その他の国々は反対を表明しました。また、それ以外の核兵器保有国であるインドとパキスタンも棄権を表明しました。
古墳には様々な形の埴輪が置かれていて、その埋葬者の特徴に合わせた副葬品が納められていました。また、大阪府にある仁徳天皇陵(大山古墳)は日本でも最大級の前方後円墳です。勘違いしてしまいがちですが、前方後円墳は、前が方墳(四角形)、後ろが円墳(円形)の古墳ですので、注意しましょう。
伝来した時期が限定されているので、それに合わせて選択していきましょう。
基本的な知識です。武士で初めての太政大臣となったのは、平清盛です。征夷大将軍にはなっていないため、幕府を開くことはなかったのです。
平安時代の文学の問題ですが、簡単に解けるでしょう。区別が難しいと感じるのであれば、「7」で区別しましょう。
★☆ 清少納言「枕草子」、紫式部「源氏物語」
…いずれも文学者名+文学作品=7文字☆★
大政奉還は、江戸幕府15代将軍である徳川慶喜が京都の二条城にて行い、政権を朝廷に返還しました。
1867年から1890年までは時系列が混乱しがちな期間であるため、因果関係で覚えましょう。それでも覚えにくかったり、順番が前後してしまうものは年号を暗記したりして解決しましょう。年号はやたらに覚えるのではなく、幕府の成立などの重大な局面や複雑に感じる期間を整頓するものであるという意識で学習を進めましょう。
地租改正は超頻出です。「土地の所有者は、地価の3%を地租として、現金で納める」は暗記しておくと便利でしょう。また、それによって税収が安定し、近代国家らしく、予算が立つようにあり、より計画的な政治が行えるようになりました。また、3%という税率に対して、地租改正反対一揆が起こり、税率が2.55まで引き下げられたことも頭に入れておきましょう。
第一回帝国議会の選挙権は「直接国税を15円以上納める、満25歳以上の男子」と規定されています。選挙権については2018年までしっかりと整頓しておきましょう。
①は8月15日、②は3月10日、③は6月末頃、④は8月6日です。
イ
図の読み取りです。近年の中学受験の傾向として、出題が増えているものですので慣れておきましょう。まず、問題文中から、( イ )には2016年のアジア地域からの旅行者数をいれることがわかります。それにあたるデータを図1・2から探します。図1の2016年の訪日旅行者数が2404万人であるとわかります。また、図2のからアジアからの訪日はそのうちの83.6%であることが分かります。つまり、2404万人のうちで83.6%がアジアからの訪日旅行客数であるとわかりますので、約2000万人ほどであるわけです。これは、社会科の知識というよりも、データ・図表の読み取りで、公立高校や、中高一貫校の適性検査ではよく出る問題形式ですが、近年ではその出題が難関私立中でも増えてきています。単なる知識偏重の学習ではなく、きちんと「考えて」学習し、思考する経験を日ごろから積んでいくことが大切でしょう。